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広島松田オーナー明言、ブラウン長期政権

 広島カープの松田オーナーは22日、マーティー・ブラウン監督(43)の留任と長期政権を明言した。就任から前半戦終了までの指揮を高く評価。「3年と言わず何年でも」と半永久政権を希望した。「3年計画」といわれるプロジェクトがあるが、3年以内の優勝にはこだわらず、チームの着実な進歩を求める考えだ。強力な後ろ盾を得たブラウン監督は、長期的視野で改革を推し進める。

 松田オーナーがあらためてブラウン監督に全幅の信頼を寄せていることを明かし、長期政権の可能性を示した。

 「チームは非常に進歩している。このままいい方向に進んでいったら3年と言わず何年間でも続けてほしいと思っている。1年契約だけど、とりあえず1年で監督を代えることはまずない。オフは自動更新していくことになるだろう」。満足感をにじませつつ、当然といった表情で就任1年目の指揮官を評価した。

 最もポイントが高いのは、球団と歩調の合ったスタンス。監督自身「私は大きな絵を見ている」と話すように、自分の在任中の栄誉より球団の長期プランに沿った野球を展開してきた。具体例が若手の起用。前半戦では末永、井生といった新戦力が結果を残した。緒方の負傷離脱を引き金に一気に若返りを進めた。

 「こちらが思っている以上に上(1軍)で使ってくれる。おかげで2軍の野手が足りない(笑い)。これは嬉しい誤算」と言う徹底ぶり。将来、レギュラーを張るであろう若手が1本立ちの気配を見せた。広島にとっては念願でもあった。またケース打撃の徹底など「強くなるために避けては通れない、誰かがやらなければならない作業」(オーナー)を一気に実現させている点も、評価が高い。

 もう1つは、メンタル改革だ。投手陣が大きく飛躍し、前半戦の苦しい戦いを支えた。「バックネット裏から見ていても気迫が伝わってくる。昨年までは打たれたら、うつろな目をしている投手もいたが、今年は目が生きている」。これもプラス思考を植え付け、責任分担制を確立させた指揮官の功績と見ている。

 もちろん条件はある。「地元のファンや関係者にこれからも自分の考えをしっかり理解させること。それと、周囲とのコミュニケーションが中途半端になり、選手が未消化な状態になっていったら怖い。それは監督の責任」(オーナー)。コミュニケーションを何より大事と考え、実行してきた同監督。長期政権へのカギは自らが常々言う「我慢」の継続かもしれない。

[2006年7月23日12時36分 紙面から]

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