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広島斉藤、初登板初先発5回0封プロ初星

1回裏、李を空振り三振に仕留めるプロ初登板初先発の斉藤(撮影・下田雄一)
1回裏、李を空振り三振に仕留めるプロ初登板初先発の斉藤(撮影・下田雄一)

 球団関係者から手渡された「赤いハンカチ」で顔をぬぐった背番号60が、観衆から喝采を浴びた。広島の高卒ルーキー斉藤悠葵(ゆうき)がプロ初登板、初先発で巨人打線を5回無失点に封じ、ウイニングボールを手にした。

 同姓同名の佑ちゃんが完封した日に初マウンド。不思議な縁はともかく、白星は自分の左腕でたぐり寄せた。初回2死三塁のピンチで4番李を迎えた。フルカウントから、最も得意な曲がりの大きいスライダーを外角低めに投げ、空振り三振を奪った。「大事なところで変化球がうまく決まった」と振り返った。

 4回無死二塁では高橋由をスライダーで、李を内角高めの136キロで連続空振り三振に切った。降板が決まったあとの6回の攻撃で先制点が入り、幸運にも勝利投手の権利を得た。

 この日の最速は140キロ。驚くような球はないが、最大の武器は「強気」だ。3回までの10打者のうち9人が初球ストライク。「テレビの中の選手」(斉藤)を相手にしても攻め続け、無四球で投げ抜いた。「緊張すると思ったけどリラックスしていた。ピンチでも動じないようにした」と平然と言った。

 高卒ルーキーが1年目でデビュー戦勝利を飾るのは広島では54年ぶり。佑ちゃんに劣らぬ快挙だが「あっちは1対0の完封ですからね。僕は僕でスタイルを崩さずやっていきたい。将来はカープの軸になりたい」。赤いハンカチ王子が広島の明るい未来を予感させた。【柏原誠】

[2006年10月2日13時1分 紙面から]

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