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広島緒方、来季に引退かける

契約更改を終えて会見する緒方
契約更改を終えて会見する緒方

 広島緒方孝市外野手(37)が15日、4500万円減の年俸1億円(推定)で契約を更改した。広島市の球団事務所で行われた交渉では大幅ダウンにも抵抗せず。故障に泣いた今季の成績を「自分のせい」と言い訳も一切しなかった。来季、レギュラーの座を降ろされた場合には引退を考えるという。野球人生の集大成となるプロ21年目は、プライドをかけた戦いになる。

 約2時間におよぶ交渉を終えた緒方は、吹っ切れたような表情だった。退路を断った男の顔だ。胸中にうずまく考えは1つ。完全復活しかない。

 「来年は胸を張って契約(交渉)に臨めるようにね。それだけですよ。まだまだ数字を残せると思うし、その自信もある」。

 大減俸。内心、プライドは傷つけられているはず。だが緒方はそれを受け止めた。4年連続で守ってきた規定打席にも到達できず、81試合の出場に終わった。5月に死球による右手薬指骨折などの不運にも「数字がすべての世界。何を言っても言い訳になる。謙虚に受け止めるしかない」とキツく口元を結んだ。

 故障さえなければ…。自信は少しも失っていない。「こだわり? やっぱりセンターを守りたい。人と比べるのは好きじゃないけど、守備では今のカープで『コイツには勝てない』というのはない。競争? 相手より自分との戦い。でも若手が伸びてきたのは嬉しい。じゃないとチームは強くならない」とライバルも来るなら来いの心境だ。

 来季は引退をかける。「今季終盤のような形(代打など控え中心)になったらユニホームを脱ぐ。それくらいの気持ちでやる」とキッパリ。この日、交渉役の鈴木球団本部長からは「たとえチーム事情でレギュラーから外れてもチームのために貢献してほしい」と伝えられた。もちろん異存はないが、あえて厳しいハードルを設けて自分の力に変えるつもりだ。

 終盤に痛めた右肩はほぼ完治。年明けにはキャッチボールも再開する。「今年『もう自分の思ったプレーができない』とは思わなかった。最低でも3割30本塁打。開幕から全試合出れば絶対クリアできる」。プレーオフ進出、優勝という大目標がある。赤い鉄人はチームのため、自分のためにも「志半ば」で倒れるわけにいかない。【柏原誠】

[2006年12月16日11時53分 紙面から]

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