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広島永川誓う「球児超え」3800万増で更改

- 大幅アップを勝ち取った永川は笑顔でポーズ
広島永川勝浩投手(26)が「ミスターゼロ」になる。22日、3800万円増の8000万円で契約更改した抑えの右腕は、同級生の阪神藤川を強烈に意識。藤川のような圧倒的な投球で、リリーフ失敗を「撲滅」することを誓った。セーブ王争いを目指すと同時に、防御率、試合数にこだわる姿勢も示した。不動のストッパーは来季、一皮向けた姿をファンに披露する。
黒を基調としたシックなネクタイをしめて会見場に現れた永川は、終始晴れやかな表情だった。希望額を満たす8000万円。黒田に次ぐ投手2位の金額に、思わずほおを緩めた。
「球団から黒田さんの次に評価していると言われて、納得してサインしました。僕1人でつかんだお金じゃない。裏方さんや皆さんのおかげです」。
成績には文句のつけようがない。自身最多の65試合と27S。防御率は1・66を誇った。5月のロッテ戦でベイルが負傷離脱。急きょ配置転換されたストッパーで怒とうの投球を見せ、チームを支えた。「セットアッパーの延長の気持ちで臨んだが、ベイルが戻ったあともそのまま抑えに残ったのは光栄です。シーズン最後まで務められて良かった」と胸を張る。
活躍の理由については「昨年まではただ全力で投げていたが、今年は頭で考えながら投球した。フォームも安定した。一番成長できたシーズンだったと思う」と分析した。もっとも、志の高い男だけに、これで終わりではない。
リリーフ失敗の数が気にいらないという。「65試合のうち9回も失敗した。自分に負けがついたのが6回ですか。あと3つは誰かに迷惑をかけていることになる。先発の白星を消すのは一番ツラいですから」と頼もしい言葉を口にした。目指すは失敗ゼロだ。
永川は続ける。「(阪神藤川)球児のように僕も限りなく(失敗を)ゼロに近づけたい。中日の岩瀬さんがいて、球児がいて、僕は下の方。追いつけるように成長しないといけない」と口元を引き締めた。
目標は藤川が今季出した防御率0点台。「0点台を達成するには何か1つ、ものスゴいものがないと」。今月上旬、藤川と選手会イベントで会い「おまえのフォークはすごい」と言われた。ただ、永川の考えは「彼の直球はストライクでも打てない。僕のフォークは見逃せばただのボール」。
フォークを「ものすごい球」に変えるために、来季のテーマを「制球力」に設定。同じフォークでも用途別に投げ分ける技術の習得を目指す。永川の進化はこれから始まる。【柏原誠】
[2006年12月23日10時52分 紙面から]
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