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広島宮崎140キロ!いきなり剛球デビュー

 希望枠入団の広島宮崎充登投手(28=ホンダ鈴鹿)が「剛球デビュー」した。合同練習初日の15日、大野練習場室内でのキャッチボールで、すさまじい勢いのボールを投げ込んだ。「まだまだ」と謙そんしたが、先発ローテ入りが期待される右腕が大物の片りんを披露した。あいにく首脳陣は全員帰ったあと。ブラウン監督が見ていたら開幕1軍を即決しちゃったかも?

 その距離、約40メートル。宮崎の整った投球フォームから放たれたボールは、重力に逆らうようにグングン伸びた。キャッチボール相手の上野は1球受けるたびに「痛い~」と顔をゆがめた。対照的に宮崎は顔色一つ変えない。

 「すごくないですよ。まだまだ普通です。今日は、今の段階での100%の力で投げました」。

 最速153キロ右腕の面目躍如だ。もちろん肩もひじも、体全体の仕上がりも100%には程遠い。それでも18・44メートルに換算すれば目測で140キロは出ていた。この時期は投げられる範囲で全力投球し、その時点での自分の仕上がり具合を確認するのが「宮崎流」という。

 最速151キロを誇る上野の球も威力があったが、上野は「すごい球。僕が捕手なら絶対取れません」と舌を巻いた。その後、相手がキャッチャーミットをはめた中東に変わった。よりカン高い破裂音が室内練習場に響きわたった。午後4時。練習場には新人しかいなかった。監督やコーチが見ていたら何と言っただろうか…と悔やまれる、ド派手なデモだった。

 キャッチボールで頑張っても評価につながらないことは知っている。だが練習不足にも関わらず、現段階でここまで腕を振れるのは体調が万全な証拠だ。キャッチボールの前には「オーバーペースにならないように気をつけます。今は報道陣の方もたくさんいますし、体が勝手に動いてしまう。自分で制御していきたい」と自分の体と向き合う冷静さも併せ持つ。

 合同自主トレの初日。緒方、黒田、新井ら主力選手と同じ場所で、初めて同じようにウオーミングアップを行った。「テレビで見るような有名な方々がいらして、少し緊張しました。慣れていきたいです」と新人らしい素顔も見せた。

 目標は開幕1軍だ。沖縄キャンプでは初日からブルペン入りの予定。紅白戦、オープン戦など開幕までアピールの場はいくつも訪れる。何万個と続くであろうプロの階段の1つに足をかけたばかり。宮崎の伝説はこれから始まる。【柏原誠】

[2007年1月16日10時59分 紙面から]

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