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広島前田&緒方、オープン戦からフル稼働
さあ、07年のスタートだ! 広島は31日、沖縄と日南に分かれてキャンプ地入りする。30日、大野練習場では緒方、前田、嶋と外野を守る3人が自主トレを打ち上げた。緒方と前田は「実戦重視」を掲げ、オープン戦序盤から積極的に登場する構え。体質改善に成功した嶋は沖縄での無休を宣言し、尋常ならぬ気合の入りようだ。
2軍キャンプ地・日南への移動を前日に控えた前田はリラックスしていた。ルーキー中東とノックを受けながら笑顔をのぞかせる。森笠相手のフリー打撃では威勢のいい「ヤジ」を飛ばしながら乾いた打球音を響かせた。
「プラン? その時、その時でやっていくよ。今言っても仕方ない。先の話はできないよ。今は走れているけど、野球の動きに入ったときにどうなるか」。
もちろん、前田なりのプランを胸に秘めている。体調面と同時に重要視するのは打順への適応だ。本来の5番なら問題ないが、チーム事情によって3番を任される可能性もある。
「打順は3番か5番か6番あたりだろう。5番は慣れているけど、3番は昔打っていたときとは違う。2番は全然違ったけど(笑い)。心の準備を今まで以上に早くしたい。出られるならゲームでつくっていきたいね」。昨年の序盤は慣れない2番でリズムを狂わせた。二の舞を避けるため打順が決まり次第、実戦で慣らしていくつもりだ。
こちらも日南スタートの緒方は危機感を露骨に示す。引退をかけた今年は「レギュラー獲得」の目標から始まる。「序盤はギリギリまで体をいじめる。本隊が合流(14日)するときには『動ける姿』を監督に見てもらいたい」。例年と違うのはオープン戦だ。「出られるだけ出て感覚をつかみたい。オープン戦とはいえ試合は試合だからね。実戦でしか味わえない体の反応を大事にしたい」。
体を第一に考えて調整した昨年は「開幕に合わせて体はできたけど、感覚がついてこなかった」。今年は体調や天候面の兼ね合いを見ながらも「実戦主義」で開幕を見据える。「戦力が厚くなって監督もいい意味で頭を悩ますだろう。体も技術もしっかり見せておかないと」とレギュラー奪取への意欲を語った。
最も危機感があるのは3人の中で一番若い嶋かもしれない。アリゾナから帰って精神的にも体力的にも一皮むけたという。「向こうでもらったメニューがあるから、キャンプの休日の5日と9日もウエート室に行きますよ」とキャンプの無休を宣言。「強化」ではなく、運動して体力を戻す積極的回復法でパフォーマンス向上に挑む。
外野にはほかに森笠がいて、広瀬もいる。前田以外は横一線と言える。嶋は「ケガしてもいいくらいの気持ちで思い切って臨む。1球たりとも無駄にはしない。やっとユニホームを着てオフの成果を発揮できる。ワクワクしていますよ」。サバイバルの幕開けを予感させた。【柏原誠】
[2007年1月31日11時43分 紙面から]
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