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本拠で復帰!広島黒田3・4楽天戦に登板
本当に帰ってきた。広島黒田博樹投手(32)が3月4日、広島市民球場での楽天戦で復帰マウンドに上がることが26日、明らかになった。昨年11月に右ひじの手術を受けたが、この日111球を投げ込むなど順調に回復してきた。「残留報告」も兼ねて、元気な姿を地元のファンに見せる。しかも、同日に高校生ドラフト1巡目の前田健太投手(18=PL学園)もプロデビューする可能性が出てきた。
クロダ! クロダ! 昨年10月16日の最終戦。球場に響いた異様なまでの大歓声は、今でも黒田の頭の中に残っている。ファンの声で広島残留の道を選び、その後11月に右ひじの手術という大きな決断をした。誰からも待望された右腕は「ただいま」の言葉代わりに、市民球場のマウンドに胸を張って立つ。
26日は日南キャンプ打ち上げ前日。黒田は決めていた。「広島に帰る前に1度は100球を投げておきたい」。スケジュール通りに入ったブルペンで、何度も何度も腕を強く振った。笑顔は見せない。汗が顔を流れる。水本ブルペン捕手に「クロ、これで100球な」と伝えられると、静かにうなずいた。結局、球数は111球まで伸びた。
「もう1日ありますが、充実したキャンプでした。プランを描いてここまでこれた」。フリー打撃登板と投げ込み。この2つを予定通りにクリアした黒田が次に向かうのは試合だ。復帰の舞台に選んだのは3月4日、広島市民球場だった。「まだどこで投げるかは分かりませんけどね」とお茶を濁したが、首脳陣との話し合いで、この日しかないと決めている。
07年の市民球場初戦。ファンにとっても、自分にとっても、これ以上ない形での復帰登板となる。イニング数はわずかと想定されるが、最終戦の10月16日、残留を表明した11月6日に続く新たな「記念日」になるのは間違いない。さらに、もう1人の男にとっても記念日になるかもしれない。ドラ1右腕・前田健のプロデビューも同日になる可能性が出てきた。
この日、初のフリー打撃登板が予定されたが降雨のため、27日に延期された。ブラウン監督は「実戦の前に2度はフリー打撃で投げてもらう」。27日に投げ、練習日の3月1日か2日に投げれば「4日」にスタンバイできる。6日から教育リーグが始まるが、コーチ会議を終えた小林投手コーチは「6日? その前に投げるかもね。天気次第」とほのめかした。
同じ「ハンカチ世代」の楽天田中らが次々と実戦デビューするのを横目に、黙々と練習を積んできた。「三振もやっぱりとりたいけど、今は0点にしっかり抑えることを考えてやりたい。明日のフリー(打撃)では自分の持ち味を出して、どんどん押していきたいですね。楽しみです」。
首脳陣への、そして世間やライバルたちへのアピールはこれからだ。黒田、前田健の「新旧エース」の競演が実現するのか。3月4日が待ちきれない。【柏原誠】
[2007年2月27日10時44分 紙面から]
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