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広島外野手「中東」開幕マスクある!?
倉さん、石原さん、ちょっと待った! 広島の大学・社会人ドラフト5巡目、中東直己外野手(25=ホンダ鈴鹿)に仰天の「正捕手プラン」が持ち上がった。27日、ブラウン監督がその実力を高く評価した上で、倉らと競争させると明言した。捕手として、かつて大学日本代表に選ばれた中東も本気だ。日南キャンプはこの日で打ち上げ。振り返って指揮官は「92点」と大満足の採点だった。
3月30日、阪神との開幕戦。京セラドームのマウンドに上がる黒田。その18・44メートル先には抜群の相性を誇る倉が座る…。当然と思われた光景が、実現しないかもしれない。それほど、ブラウン監督の中東評は高い。外野手や打者としてはもちろん「捕手」としても、だ。
「中東が倉や石原のライバルになり得るかって? 現時点で彼はもう競争に入っているよ。ライバルとの競争はいいことだ。最初はブランクがあったが、今はリラックスしてプレーしている。前に、最低でも3番手捕手になれる力があると言ったが、それ以上の可能性もあるよ」。
指揮官は「ライバル」と言った。つまり、中東が正捕手の座を射止めても、もはやサプライズとは言えない。中東は「競争だと思います。やるからにはそこを目指してやる。(開幕から)出られるように頑張る」と本気モードだ。
以前から温めていたプランだった。ドラフト前に、最終的な指名選手の確認をしていたときのこと。ブラウン監督はビデオで2年前のJR西日本・中東捕手を見ていた。「キャッチング、リリース(送球)。レベルが高い捕手だった。いけると思った」。走攻守3拍子そろった外野手としての評価も高かったが、それ以上に「捕手」の能力が指名の決め手になった。
東亜大4年で捕手に転向。中学でかじったことはあったが、遊撃や外野が専門だった。だが、マスクをかぶると生き生きした。小柄は関係ない。抜群の運動神経を生かしたキャッチングと強肩で、4年秋の明治神宮大会を制した。大学日本代表にも選ばれた。就職先のJR西日本でも中国ベストナインに輝いた。
その後、JR西日本野球部が休部に。ホンダ鈴鹿に移籍してからは「自分の足と肩を最大限に生かすため」と、外野手に専念していた。2年間、マスクはかぶっていなかったがブラウン監督のもとで再生した。25日のオープン戦で途中からマスクをかぶり青木高を好リード。「捕手っぽかったでしょう」と胸を張る。
正捕手争いは倉、石原の一騎打ちと思われていた。だが監督は「捕手は打撃力を優先する」と断言。捕手として及第点のレベルを誇る中東は3月のオープン戦でもマスクをかぶる。攻守両面でのアピールを続ければ、1カ月後には「8番キャッチャー中東」のコールが響くかもしれない。【柏原誠】
[2007年2月28日11時33分 紙面から]
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