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ブラウン監督砂かけベース隠し退場も不敗

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8回表2死二塁、判定に激高したブラウン監督は、退場する前にベースに砂をかける(撮影・岡本肇)
8回表2死二塁、判定に激高したブラウン監督は、退場する前にベースに砂をかける(撮影・岡本肇)

<広島5-4巨人>◇10日◇広島

 またやった。また勝った。広島マーティー・ブラウン監督(44)が10日巨人戦(広島)で今季初、昨年から通算4度目の退場処分となった。8回の守備でボールの判定をめぐって球審に猛抗議。すっかり見慣れた? 退場シーンだったが今回もナインを熱くした。通算4度目の退場はリーグでは星野仙一前阪神監督の5度に次ぐリーグ2位だ。“輸入闘将”の勢いに乗ってチームは1点差を逃げ切った。ブラウン監督の退場試合はこれで4連勝だ。

 マウンドでの円陣は穏やかだった。「気を抜かず集中しろ」。投手の梅津には「いい球だ。自分を信じて投げろ」と伝えた。でもナインは分かっていた。栗原も梅津も「予感がありました」。大方の予想通り? ブラウン監督は円陣を解くと途端に血相を変え、深谷球審に詰め寄った。

 顔と顔がつきそうな距離でツバを飛ばした。ほどなく「侮辱的な発言」で退場を宣告された。その後、おもむろに本塁方向へ。足で砂をかけてホームベースを隠し、帽子を投げ捨てた。ベース投げに続く新たなパフォーマンス。「何か」を期待していた観客は爆笑した。

 もっとも指揮官にとっては我慢の限界だった。5-4の8回表、2死二塁。古城への2球目は際どいボール。そこは我慢したが、カウント2-1からの同じようなスライダーは今度こそストライクと思われたが、球審の手は上がらない。マウンドの梅津も野手陣もガクッ。その様子を見てベンチを飛び出した。

 選手は熱くなった。梅津は「監督の気持ちに応えたかった」。次の球をはじき返された。だが肩の強くない中堅森笠がバックホームで二塁走者を刺した。「絶対アウトにしたかった」と森笠。新井に「9年に1度のプレーだな」とちゃかされたが、それほどドラマチックな返球だった。

 来日1年目の昨年、年間3度退場のプロ野球監督記録をつくった。「おかしな判定には今年も断固抗議する」と宣言していた。通算4度目の退場は闘将星野氏の5度に次ぐリーグ2位。米3A時代に3年で22回退場した猛者だけに「星野超え」は確実だ。

 監督の退場試合は4連勝。猛抗議が選手にカツを入れる役目を果たしている。単なるスタンドプレーではなく、これも勝利への執念。監督代行のリブジー・ベンチコーチは「選手のために働く監督だから」と誇らしげだ。監督は試合後、ロッカーの隅から手だけを出して笑顔でナインと握手を交わしていた。【柏原誠】

[2007年4月11日10時45分 紙面から]

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