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広島梅津、成功の秘ケツは低姿勢

 直球とスライダー、低く集めて勝負球にします。ブラウン監督が「頭が下がる」というほど好調の広島中継ぎ陣。その中で梅津智弘投手(24)が安定した投球を続けている。すでに10試合以上に登板。長いリーチを生かしたサイドから繰り出される球は、ここ一番の場面でチームに貢献している。5月反抗へ欠かせない存在だ。

 プロ3年目のサイドスローは着実に成長している。1年目から開幕1軍の座をつかみ中継ぎとして33試合に登板、防御率2・53の好成績を残した。昨年は2軍で開幕を迎えたが夏場に昇格しセットアッパーとして活躍。23試合で22回を投げ自責点はなんと3。防御率1・23だった。

 梅津の持ち味は制球力。「常に低めを意識している」。直球の球速は140キロ前後だが、鋭いスライダーがある。29日の阪神戦でも9回、1死一、三塁の場面でマウンドへ。一塁走者の赤星に盗塁を許し、1死二、三塁になるが慌てない。スライダーと直球を駆使しシーツを空振り三振に。永川につなぐ見事なワンポイント登板だった。

 低めに集める投球のルーツは国学院大時代にある。監督は仙台育英高で金村(日本ハム)、東北高で佐々木(元マリナーズ)を育てた名将・竹田利秋氏だった。当時国学院大は東都2部。試合は神宮第2球場で行われていた。「狭いから、フライは絶対打たせるな。ゴロを打たせろ」と指導を受けた。必然的に低めに集める意識が強くなる。「あれでスタイルが確立された」と笑顔で懐かしそうに振り返った。

 今でも思い出すほろ苦いシーンがある。03年秋、国学院大は東都2部で優勝。亜大との入れ替え戦に臨んだ。結果は1勝2敗で1部昇格ならず。当時3年の梅津は第1、3戦に先発した。第1戦は7回で自責点3、第3戦は5回で自責点4。ともに負け投手になっている。翌年、国学院大は入れ替え戦に進めなかった。「(大学の)先輩に怒られちゃうかも知れないけど、今思えば負けてよかったかもしれない。東都の1部は本当にレベルが高い。昇格を目指して必死で頑張っていたから今があると思っている」。

 昨年1軍に合流した時、すでにチームは下位に低迷していた。「今年はまだ始まったばかり。どのチームにもチャンスがある。気持ちも充実している」。低い直球とスライダーで、1年を通じて投手陣を支える一角になる。【網 孝広】

[2007年5月2日11時22分 紙面から]

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