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広島15安打10点!新井V弾!永川完ぺき

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7回表、勝ち越し本塁打を放ちナインの出迎えを受ける新井(撮影・中島郁夫)
7回表、勝ち越し本塁打を放ちナインの出迎えを受ける新井(撮影・中島郁夫)

<横浜6-10広島>◇13日◇横浜

 ガケっぷちに強い。いや、そんなに追い込まれていたわけでもないが、この勝利はデカい。黒田が不運続きで5回持たずにKOされたが、エースが吐き出した5点を打線がそっくりそのまま横浜にお見舞いした。新井が打って、梵も打って、リリーフ陣も抑えて、最後は永川が登場。永川の横浜スタジアムといえば…。ご心配なく。完ぺきに抑えました。笑顔で米子に行けるのがうれしい。

 遠征先でのカード3戦目。13日に勝つと、試合後のベンチ裏はせわしない。裏方さんたちが次の遠征地に運び出すため道具を片付け、その脇をハイテンションの選手たちが冗談や、ねぎらいの言葉を交わしながらウロウロするので少し邪魔なのだ。黒田もその1人。笑顔でウロウロしていた。ほんの2時間前は、まさか試合後に笑えるとは思わなかっただろう。

 1度登板を回避して中12日で上がったマウンド。右ひじや背中に軽い張りを訴えていた。「チームに申し訳ない。迷惑をかけるのでいつまでも休むわけにいかない」と投手キャプテンらしい責任感をにじませていた。だが、相手スコアに刻まれる数字以外は、いつもの怪腕黒田だった。

 5回の4失点も運がなかった。前田智の失策からピンチを広げた。無死一、二塁から石井の送りバントをフォークで防ぎ(スリーバント空振り)、鈴木尚も投ゴロ。4番村田は剛速球を連発もきわどく四球。これで満塁。そして佐伯に対して2-1からの4球目だ。内角低めにうなるような151キロを突き刺したが、非情にも「ボール」。

 めずらしく「うそ~」という顔をした。ブラウン監督も「あれはストライクだと思った」。その直後に、走者一掃打を浴びた。まさか、まさかの同点劇…。「あそこは力を出し切りました。でももうちょっと粘れればよかった。悪かったのは5回だけでしたけどね。佐伯さんのは少しもったいなかった。しっかり反省したい」と振り返った。

 黒田の心を癒すには勝利しかない。まず新井が黒田級の男気を見せた。7回に「何とかしたかった」と14号ソロで再び勝ち越し。8回には梵が2ラン。「連敗していたし、追いつかれていたのでね。そういう状況で集中して勝てたのは大きい」。9回には森笠、代打鞘師が連打、石原が2点右前打でトドメを刺した。石原は今年初めて黒田とコンビを組み、一緒に苦い思いをしていただけに、充実感はひとしおだ。

 林、梅津と必勝リレーでつないで最後は永川が仁王立ちした。横浜の悪夢は「今でも頭にある」と認めるが、疑いたくなる快投ぶり。3番鈴木尚、4番村田を速球で空振りさせ、絶好調佐伯は一塁ゴロでゲームセット。自分が打たれた4月21、22日から横浜の本拠地連勝が始まった。

 しかし負けない。正確には「全部は」負けない。開幕から13カード連続3タテなし。神話(?)を継続させたブラウンカープは、次の遠征地米子に向かう。相手は5連勝中の阪神だ。【柏原誠】

[2007年5月14日11時45分 紙面から]

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