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広島上野、救世主筆頭候補
出てこい、セットアッパー! 広島ブラウン監督が後半戦開幕を翌日に控えた23日、守護神永川の前を務める「セットアッパー」の台頭を熱望した。筆頭候補には上野を指名したが林、佐竹、横山、宮崎らと競争させ、相手との相性によって適材を当てはめる。もちろん、ベストのシナリオは勝利の方程式の確立。誰にでもチャンスのある実力至上主義で、未来につながる「形」を作る。
借金19からの巻き返しを図る後半戦がいよいよスタートする。だが広島が抱える不安要素がこの5日間でぬぐわれたわけではない。チームの「形」がいまだできていないのが実情だ。特に「勝利の方程式」は抑えの永川以外、流動的なまま。本来のセットアッパーの梅津が不振で離脱し、もうしばらく2軍暮らしが続くことが決まっている。
ブラウン監督は「後ろの投手はあまり心配していない。永川が戻ってきたからね。でもベストは7回、8回、9回の役割を固定すること。いいチームを見ると必ず固定されている。誰か『オレに任せろ』と断言できる投手が、はい上がって来てほしい。今は上野がいいし、林もリフレッシュできた。佐竹もいる」と強い口調で訴えた。
指揮官が真っ先に口にした名前は新人の上野。前半戦の終盤にやっと本来の球威を取り戻してきた。15日の巨人戦でプロ初勝利。17日の横浜戦ではプロ入り後最速の149キロを計測した。梅津不在の間に責任あるポジションを任せ、1人前に育てようというプランだ。右腕は「いい場面で投げさせてもらえるように頑張る。1試合ずつの積み重ねだと思う。状態は上向いているので結果を気にせず思い切りいきたい」と意気込んだ。
多様な場面で登板する広池は別にして、1軍の中継ぎで唯一の左投手である佐竹は「期待に応えたい」と闘志を燃やした。ここに実績のある横山、林が絡む。宮崎も候補の1人だ。監督が言うように最終的には勝利の方程式を固めないといけない。これまでのように持ち場を「与える」のではなく、奪い取らせる方針に転換する。
突出した投手のいない現状では「競争」こそが最大限のパワーを引き出す原動力になる。指揮官が「はい上がれ」と選手をあおる理由もそこにある。登録抹消中の梅津でさえ、2軍で結果を残さなければ上がってこれない。シーズン半ばを過ぎても必勝リレーが出来上がらなかったのは、監督にとって誤算だった。ピンチはチャンスとばかりに、カベを突き抜ける投手の出現を待っている。【柏原誠】
[2007年7月24日12時35分 紙面から]
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