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広島宮崎“先発入り前進”速球で主軸斬り

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広島2番手でプロ最長4イニングを投げた宮崎(撮影・神戸崇利)
広島2番手でプロ最長4イニングを投げた宮崎(撮影・神戸崇利)

<巨人9-0広島>◇29日◇東京ドーム

 広島の希望枠ルーキー宮崎が先発ローテーション入りに前進した。佐々岡の乱調で試合は早々に決したが、2番手宮崎がその後4回をロングリリーフ。プロ入り後最長の4イニング目は疲れの影響で打たれたものの、自慢の球威を存分に披露した。先発陣が手薄な状況で、ブラウン監督も右腕の先発転向を見据えての起用に入った。遅れてきた豪腕に期待がかかる。

 球界屈指、いやプロ野球史上でも指折りの重量打線に真っ向からぶつかった。3回、佐々岡が先頭の二岡にソロを浴びた場面で場内に「ピッチャー宮崎」が告げられた。4番小笠原、5番李は代わりバナをたたこうと、初球をフルスイングで打ちに来た。

 だが宮崎の迫力がそれを上回った。1打席目に先制3ランを打っている小笠原は左飛、李は三邪飛。同じく初回に2ランを放った阿部も右飛に打ちとった。いずれも140キロ台中盤の球威十分な速球。完全な巨人のイケイケムードを強引に食い止めた。

 3回、4回と3人ずつで片付け、5回も先頭高橋由にソロを浴びたが2番の谷以下はまたも3人切り。この時点で、ロングリリーフとしての役目はまっとうしている。十分に合格点だ。だが、ブラウン監督はあえて、未知の4イニング目に突入させた。「疲れが出たのは分かっていた。リリースポイントを意識していたのだけど…」。李と阿部に連発を食らった。

 4回3失点。数字は誇れないが、大きな意味があった。前回26日のヤクルト戦(神宮)で自己最長の3回を1安打の完ぺきな救援。この時点で先発転向プランは進んでいた。登板ごとに回数を増やし、他の先発が調子を落とした時にローテに当てはめるというもの。この日、佐々岡が大乱調で30日に次回の登板について話し合われる。ただローテ落ちは確実な情勢で、代役に宮崎が指名される可能性が高くなった。

 社会人時代は先発投手。先発ローテーション入りを期待されて広島に入団したが、球種の少なさがネックになり、慣れない中継ぎとして奮闘してきた。だがフォークをマスターし、シュートも制球よく決まりだしたことで、首脳陣もGOサイン。宮崎は「一発がある打線に甘い球が多くなったことが反省点。(打順が)ひと回りしてからは、決められる球種がなくなり苦しくなった」と反省したが、初の「2巡目」を経験できたことも収穫だ。

 6連戦は今後も続く。中4日登板を採用しない今季は先発が6人必要だ。「佐々岡に代わる6人目が必要か」と問われたブラウン監督は「宮崎はその候補。今日は疲れが出たが、乗り越えていってほしい。少しずつ球数や回数を増やしていけばいい」と期待した。まだ17も残る借金を返済していくには監督が普段言うように、先発投手陣の踏ん張りが不可欠。宮崎がその大きなカギを握る。【柏原誠】

[2007年7月30日11時52分 紙面から]

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