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広島アレックス残留ほぼ決定

 広島アレックス・オチョア外野手(35)の来季残留が濃厚になった。球団幹部が3日、残留オファーを出すことを明言。アレックスも残留を熱望しており、今後、契約条件の交渉に入る。6月に途中加入してからはほぼフル出場し、チームに欠かせない存在になった。攻守にわたる貢献度はもちろん、中日で2度リーグ優勝した経験、人間性なども高く評価されている。

 前田智の2000本フィーバーが鎮まらない広島に、また朗報が舞い込んだ。アレックスが来季もカープのユニホームを着る可能性が高くなった。

 あるフロントは「中日1年目のイメージよりは衰えているが、頭がよくてセンスもいい。性格も素晴らしい。柔軟な打撃をするし、選球眼もいい。もっと早く加入してくれていれば…」と絶賛した。

 今年は実質の「半年契約」で、年俸15万ドル(約1850万円)プラス出来高という格安でサインしている。35歳の年齢、米マイナーリーグでの成績が悪かったことが原因。このため出来高の比重を高くする契約内容だった。来季は基本給も大きく上積みされる。出来高も引き続き導入され、総額では1億円前後になると見られている。今月中にも米国の代理人を通じて再契約の条件提示を行う。

 中日に4年間所属し、日本野球を熟知している。昨オフに中日を退団してからも再来日を希望していた。そこにオファーをかけたのが広島。この日、東京に移動したアレックスは「日本に帰って来られたのもこのチームのおかげ。本当に感謝している。そういう(慰留の)オファーをいただいて光栄です。広島に戻ってくることを前提に交渉できればと思っている。もちろん来年も必ず帰ってきたい」と残留を熱望した。条件面で両者によほどの開きがない限り、08年もアレックスは広島に残る。

 まさに救世主だった。右打ちの外野手は緒方が右ひじの手術で離脱、広瀬も思うような成長を見せていない。そんな中、加入したアレックスの存在は日増しに大きくなっている。右方向への打撃、出塁率の高さなどブラウン監督好みの「ケース打撃」を自在にこなし、決定打も多い。守備・走塁も安定している。

 6月29日の初先発以来、出場50試合ほぼすべてに中軸として先発。最近は「3番中堅」で18試合連続スタメン中だ。打率3割4分7厘、6本塁打、21打点。規定打席には達していないが出塁率4割1分は広島ではダントツだ。新井、栗原、前田智と組む中軸は決して他球団に見劣りしない。

 現実的に、今季のプレーオフ進出は絶望的。来年に向けての戦いはもう始まっている。アレックスが広島の希望になる。【柏原誠】

[2007年9月4日9時39分 紙面から]

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