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広瀬叔功氏「来季はすでに始まっている」
<広島0-2ヤクルト>◇25日◇広島
広島はヤクルト石川の前に完封を許して敗れた。これで79敗目。負け数で昨年に並んだ。相手がいくら好調だったとはいえ、青木高の好投を無にした打線の元気のなさは気がかり。本紙評論家の広瀬叔功氏は「来シーズンの戦いはすでに始まっているのに…」とモチベーションの低下を心配した。残りは8試合。消化試合を消化試合にしない、強い目的意識が必要だ。
試合終了直後、市民球場の照明が落とされると、右翼席の応援団もそそくさと退散した。その光景が、2時間22分で試合を終えてしまった空虚感に拍車をかけた。
広瀬氏「寂しいね。『今年は終わり。来年になったら頑張ろう』じゃダメなんだよ。もう08年の戦いは始まっている。来季への助走なんだ。目的意識を欠いたまま文字通り『消化試合』にしても、何も得るものはない。ただ『打った』『走った』じゃダメだよ」。
石川は良かったが、小早川打撃コーチは「野球には流れがある。昨日、おとといと連勝して、さあ今日も、という場面だったのに相手に流れをわたしてしまった」と指摘した。そのプレーとは初回、1死二塁の先制機をつぶした広瀬のけん制死。
広瀬氏「チーム全体が1プレー、1プレーを漫然と淡々と行っている。小さなことでも確実に、緊張感を持ってこなさないと。試合の中でしか会得できないものは山ほどあるんだ。1球へのこだわりというか、取り組みというかね。塁上での状況判断力や投手、野手を見る観察力も試合でしか養えない。あの場面も打者が栗原、新井だろう。盗塁のサインも出ていなかったと聞く」。
2回以降は二塁すら踏めなかった。結果的に走塁ミスが試合の分岐点になったという見方もできるが…。いずれにしろ見せ場もなく完封を許した。これで昨年に並ぶ79敗目。報道陣からそれを伝えられたブラウン監督は「数字は気にしない。いかに質の高い試合ができるかだ」と言った。
広瀬氏「新井や栗原は緊張感をしっかり持ってやっていると思うよ。個人成績のこともあるだろうけどね。でもね、全員が『勝つためにどうするか』真剣に頭をひねっているのかは疑問だ。今日みたいな試合で経験したことはすぐに忘れてしまうだろう。本当にもったいないよ」。
残り8試合。生かすも殺すも監督、コーチ、選手ら現場スタッフ全員の気持ち1つにかかっている。最後にもう1度、同氏は「今から来年に向かって走れ!」と口調を強めた。【構成=柏原誠】
[2007年9月26日11時52分 紙面から]
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