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広島ブラウン監督、黒田、新井に残留熱望

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外野でランニングする黒田(左)とバッティング練習する新井(撮影・岡本 肇)
外野でランニングする黒田(左)とバッティング練習する新井(撮影・岡本 肇)

 広島ブラウン監督が28日、FA移籍の可能性がある黒田、新井の残留をあらためて熱望した。2人とも優勝への思いが強いことを踏まえ、引きとめのポイントを「優勝を狙えるチーム作り」に定めた。フロントに戦力の強化を求め、現存戦力のレベルアップも強く進めていく。FAは個人の権利とはいえ、どちらかが抜けても広島にとっては致命傷。フロント、首脳陣、選手が両輪の慰留に一丸となる。

 ブラウン監督は明らかに危機感を募らせていた。「以前、新井に伝えたのと同様に、私は監督として、黒田にも『残ってほしい気持ちは非常に強い』と伝えた。決めるまでに相談があるなら、自由に声をかけてくれとも言った」。

 投打の主軸とは日ごろ、議論を欠かさない。その中で黒田と新井には、ありったけの気持ちを伝えてきた。10年連続Bクラスが決まり、上位進出への展望がなかなか開けない現状。指をくわえているだけで、黒田も新井も残ってくれるとは毛頭も思っていない。

 黒田にはメジャー移籍の可能性が浮上している。1年前、FA権を行使せずに広島に残留した際には、フロントも監督も、将来のビジョン、本気で生まれ変わろうとしている姿勢を何度も黒田に伝えた。ただ、その成果は目に見えるものではなかった。優勝争いには参戦できず、最下位に低迷している。だが挑戦をやめるわけにいかない。今オフもさらに手綱を強める。

 同監督は「フロントにもベストを尽くしてもらう」と強調した。新外国人を最大4人、ドラフトでの即戦力獲得、そして主力級も含めたトレード。球団幹部は、できる限りの補強策に乗り出すことを明言している。きれいごとではなく、本気で優勝を目指せる戦力を整える。それが黒田、新井引きとめへの第一歩になるとも信じている。

 黒田も新井も「野球人としてやっぱり優勝を経験してみたい」と繰り返してきた。カープで果たしてその夢はかなうのか? 新天地を求めるのが現実的なのか? 2人の自問自答に応えるには、チームが一丸となって、本気のレベルアップを目指すしかない。

 監督はこう例えてみせた。「たとえばだが、明らかに来年優勝できそうな戦力を整えたカープに残るのか。または自分が選んだメジャーの球団で優勝を目指すのか。黒田がどちらを選ぶのか、私には分かる。黒田だけでなく、新井も私もほかの選手も一緒だろう」。10月下旬からの秋季日南キャンプではほとんどの選手を参加させ、練習量を格段に増やして鍛える。「私も含めて課題はたくさんある。ファームの底上げも必要だ」と言い切った。

 シーズン終了を待って、2人は球団と会談を重ねる予定だ。球団幹部はこの日「長くかかるだろうね」と長期戦を見据えた。それだけ、やるべき仕事は残っている。死ぬ気でベストを尽くし、あとは2人の決断という天命を待つしかない。【柏原誠】

[2007年9月29日13時9分 紙面から]

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