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広瀬叔功氏「梵よ、1番を奪い返せ」
「1番・梵」がイチバンだ。広島の梵英心内野手(27)は、今季開幕から1番スタートを切った。ところが、その後2番、3番、8番と様々な打順で出場し終盤は6番。ブラウン監督は「リードオフマン」として期待したが、斬り込み役としての出場は99試合だった。日刊スポーツ評論家の広瀬叔功氏は「梵が全試合1番で出場するのがチームとってベスト。福本豊(元阪急)を目指してほしい」と来季へ向けて提言した。
梵は開幕から1番に固定されたが、いきなり不振に苦しんだ。4月を終えて打率は2割3分7厘。5月末には2割6分台まで戻したが、7月末にはまた2割3分台…。打順も1番、2番、3番、8番、6番…。「リードオフマン」としての役割を十分に果たすことができなかった。
広瀬氏「1番を外されたのは出塁率が悪いから。今年の梵は粘りがなくなっていた。追い込まれて簡単に凡退したり。中日の井端のように粘って四球を選ぶような姿勢がもっと欲しかった。打撃が淡白に見えた」。
終盤は6番に固定された。梵の今季の打率は2割6分だが6番では3割を超えた。
広瀬氏「6番を打つ打者は他にもいる。カープはクリーンアップもしっかりしていて打線はいい。それだけに1、2番は重要だ」。
打率は昨年より下がったが、本塁打は18本と倍増。打点も増やした。
広瀬氏「1番打者にはいろんなタイプがある。高橋由(巨人)のような一発を期待される選手もいるが、梵には本塁打はあまり必要ない。福本豊(元阪急)みたいないやらしい1番を目指してほしい」。
福本豊氏は歴代1位の通算1065盗塁、2543安打(歴代5位タイ)の“史上最強の1番打者”。梵自身は「1番」を強く意識し「取り戻すつもり」と話す。
広瀬氏「守備はいいんだから『足』をみせて欲しい。常に次の塁を狙う姿勢、相手投手に警戒させるリード、そういうものを144試合、意識することだ」。
チームが5位で終わったことに梵も責任を感じている。来季へ向けてのテーマは「思い切り」。1番が甘い球を打ち損じると次にも影響すると考えている。それに加え「投手に球数をもっと投げさせたい」とも話す。
広瀬氏「梵が全試合1番がベスト。しつこい打撃、判断のいい走塁をみがかなくては」。
3年目は“いやらしい1番”へ。課題はまだ多い。【取材・構成 網 孝広】
[2007年10月12日11時1分 紙面から]
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