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新井苦悩、残留か移籍かFA問題長期化
新井のFA問題は長期化が避けられない見通しになってきた。広島は15日、秋季練習がスタート、注目の新井貴浩内野手(30)も参加した。北京五輪予選の日本代表最終候補に選出されているため今月末から神戸での自主トレに参加。その後の代表スケジュールも目白押しだ。時間はなくなっていくが「五輪とFAは別物」と力説。去就に関しては「最後まで悩むと思う」と焦らず考え抜く構えを示し、結論を急がない姿勢のままだ。球団との2回目の交渉は今週中に行われる。
シーズンは終わったばかりだ。しかし時間は刻一刻と過ぎていく。「できるだけ早く決めたい。でも考えることが多すぎて…」。新井は今月末から11月7日まで神戸での代表候補の合同自主トレに参加。その後は宮崎で強化合宿がある。24人枠に残れば11月24日には台湾に出発し12月1日からアジア予選を戦う。
「五輪とFAは別物。最終候補に選んでもらっているのだから頑張る。(FAで)代表に集中できないということはない」と新井は力説した。最後の24人枠に残るために全力を尽くす。日本のために戦いたい。その思いには一点の曇りもない。
しかし、27日から日本シリーズが始まる。FAの申請はシリーズ終了翌日から7日以内(土日祝のぞく)。このため早期に結論を出す可能性もあったが、無理して決断を誤るわけにはいかない。「(結論までの)期間を設定? そうしてもその時間で結論を出す自信がない」。苦悩は言葉の端々に表れる。
残留か移籍か。9日の1回目の交渉では鈴木球団本部長と約2時間話し合った。球団の優勝へ向けての努力の説明を受けた。昨年の黒田に続いて広島では異例の「宣言残留」も認められた。今週中には2回目の交渉が行われる。「(会談の内容は)同じだと思う。自分は金銭的なことは一切言っていない。それは誤解しないでほしい」。お金ではない。Vを狙えるチームで戦いたい。「優勝争いをするためにはどうするんですか。そういう話し合いをしている」。
広島で生まれ育った。当然球団への愛着は強い。6日の今季の地元最終戦、スタンドでは「おもう」の漢字が入った真っ赤なポスターが揺れた。佐々岡の勇姿を懐かしむ「懐ぅ」。カープを「想ぅ」。そして新井の残留を「念ぅ」。9日には500人の残留を願うメッセージが入った「25」の応援旗が私設応援団連盟から球団に手渡された。ファンの思いは痛いほど感じている。一方で他球団の評価も聞きたい。簡単に結論は出せない。
「いろんな可能性がある。1日でも早く決めたい。でも決められる自信がない。最後まで悩むと思う」。最後とはいつなのか。すべての選択肢を視野に入れ、新井は考え抜く。【網 孝広】
[2007年10月16日11時50分 紙面から]
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