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新井、500人の寄せ書きに「感動した」
広島新井貴浩内野手(30)がファンの熱意を受け止めた。FA移籍か残留かで悩み抜く主砲は21日も秋季練習に参加したが、この時期では異例の約200人が大野練習場に殺到。もちろん新井が一番の目当てだ。さらに応援団から手渡された応援旗の約500人分の寄せ書きにもすべて目を通したことを明かした。まだ結論は出せずにいるが、素直に「感動した」と口にした。
秋晴れの日曜日、続々と人の波が練習場に飲み込まれていった。新井が練習を終えた昼過ぎには200人ほどにまで増えた。サインには20分以上を要した。新井への無言の慰留メッセージだった。いや、実際には本当のメッセージも受けていたという。
新井「今日だけじゃないですが、サインをしていても『ありがとうございます』のあとに『残ってください』『来年もカープに残って』とよく言われます。そういうね…。色々な人の思いは伝わっています」。
異例だった。球団関係者は「1月の自主トレでは過去にあったかもしれないけど、秋のこの時期では異例でしょう。いくら日曜日とはいえ」と目を丸くした。練習の妨げにならないよう、マネジャーが新井を“防護”しながら移動させる一幕もあった。新井が帰ったあと人数は半減した。
「打撃練習中以外はほとんど何か考えている。周囲の方は一度頭を空っぽにして考えろと言ってくださるけど、なかなかできないんです」。袋小路に突き当たった心に、ファンの声が響いてくる。結論にどう影響するかは分からないが、感謝の意を新たにした。
9日の球団との交渉時、フラッグを受け取った。応援団がシーズン終盤に鯉党に呼びかけて、新井の残留を願う言葉を入れたものだ。巨大な3メートル×4メートルの布に書かれたメッセージは約500人分。自宅に持ち帰り、折りたたまれた布を少しずつ広げながら1つ1つ読んだ。
「全部に目を通しました。ちゃんと全部読んだのか分からないくらい、大きくて、たくさんあった。やっぱり…感動しましたよ」。自分に向けられた数々の熱い思いをかみ締めた。移籍という選択肢はなかなか頭から消えないが、カープ愛もまったく薄れていない。昨年の黒田のように「ファンの声が大きかった」という残留宣言をファンは待ちわびている。【柏原誠】
[2007年10月22日11時53分 紙面から]
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