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広島中谷、1軍へ“特守の秋”

 プロでやっていける自信をつけた今季、翼は来季へ羽ばたきます-。広島の中谷翼内野手(23)は05年の育成ドラフトで入団。今年2月末に支配下選手として契約を結んだ。今季の1軍成績は2試合で2打数無安打。それでも1軍の経験は大きかった。課題の守備を克服し、来季開幕1軍へ、中谷が宮崎・日南の秋季キャンプでもがいている。

 秋季キャンプ3日目、朝から特守に励む中谷の姿があった。ブラウン監督とマンツーマンで約30分、右へ左へ必死で飛びつく。「僕の1番の課題は守備。ただガムシャラにやるだけ」と中谷は語気を強めた。

 支配下選手元年の今季は出場2試合。それでも「1軍を経験できたのは大きい」と話す。試合の雰囲気、周りの選手の守備、打撃…すべてが勉強になった。5月3日に昇格し11日に抹消。わずかな期間だったが「試合に対するモチベーションが上がった」。

 今季は2軍で79試合に出場し2割6分9厘。失策は15。課題はやはり守備だ。秋季キャンプでは中谷が打球を捕球する際、東出が後ろから打球への入り方について声をかけるシーンも。「すごく助かる。上のクラスの人は捕ってからの送球がスムーズ。僕はまず捕って、それから投げるという感じになっている」。

 2月28日、「56 NAKATANI」のユニホームが寮に届いた日を忘れたことはない。恩師である四国アイランドリーグ・愛媛時代の監督・西田真二氏(現香川監督)も契約を喜んでくれた。今秋のフェニックスリーグに参加した中谷は試合に行くため朝、ホテルのロビーに降りると「出てくるのが遅いやないか」と西田氏に声をかけられた。突然の訪問に驚きながらも「見に来てくれるのは励みになります」。

 秋季キャンプではフリー打撃でサク越えも放つなど、シェアな打撃を披露している。「課題を克服すれば1軍でも何とかなる」。四国アイランドリーグ出身の野手で育成から昇格したケースは中谷が初。後輩に道を作るためにも…。今日も中谷は泥にまみれる。【網 孝広】

[2007年10月31日12時27分 紙面から]

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