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エース黒田が4番新井が…広島非常事態

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背中の球団旗に別れを告げるように記者会見を終えた新井(撮影・渦原淳)
背中の球団旗に別れを告げるように記者会見を終えた新井(撮影・渦原淳)

 広島が窮地に陥った。不動の4番の新井の移籍が決まった。さらに絶対的エースの黒田も大リーグへのFA移籍が確実な情勢。10年連続Bクラスのチームから投打の大黒柱が抜けるという非常事態となった。新井から移籍決断の連絡を受けた鈴木球団本部長は「ショックで脱力した」と打ち明けた。

 だが松田オーナーは「前に進まないといけない」と宣言。(1)外国人の積極的補強(2)育成方針の転換-などの球団改革に乗り出す構えだ。

 当初の予定では来季の外国人野手はアレックス1人だけだった。7日から駐米スカウトに三塁手の本格調査を命じ、8日朝は松田オーナーとブラウン監督が電話会談。同監督が持つ独自のリストを球団と駐米スカウトの両方に送る手配をした。

 同オーナーは「現状を考えると、新井の穴の三塁は外国人で埋めざるを得ない」と断言。投手2人、野手1人を補強する方針を固めた。親会社を持たない広島は資金的に不利。外国人補強にも限度があるが「力と年俸のバランスがよければ高くても金を出す。今年は激しく動く」(同オーナー)と出血覚悟の方針だ。

 育成方針も見直す。伝統的に、早くから1軍で使い、ミスに目をつぶってでも「英才教育」。まさに新井がその例だ。その結果、やっと1人前になったころにその選手がFA権を取得し、移籍という悪循環が続いている。「2軍でしっかり育てて、1軍クラスの力を備えたら1軍に上げる考えも一つ」(球団首脳)。FA対策として方針転換も考えている。

 松田オーナーは「球団はこれからも存続して、前に進まないといけない」と話した。ただ、資金面を考えると即戦力ドラフトや外国人補強に頼り続けるのには限界がある。球界で生き抜くために、経営手腕が問われている。

[2007年11月9日10時18分 紙面から]

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