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カープナインが新井にエール「頑張って」
新井が他球団への移籍を前提にFA宣言した8日、カープナインに様々な反応が見られた。この日、大野練習場で汗を流した栗原、高橋らは大きなショックを受けた。黒田に次いで新井もFAの事態に動揺がなかったとはいえない。それでも、悩み苦しんだ末に決断した新井に静かなエールを送っていた。
新井が涙の会見を開いていた頃、大野練習場で栗原は打ち込んでいた。ずっと目標として追いかけてきた主砲がカープを去る。練習を終えた栗原は静かに話し始めた。
「目標として背中を追い続けていた。いなくなるのは寂しい。(FA宣言は)悪いことではない。4番というのは大変なポジション。いろんな意味でチームに欠かせない存在だった。多少のケガがあっても試合に出場していた。チームのことをすごく考えていた人。自分も見習っていきたい」。目標としていた先輩が出て行くのは寂しい。それでもその決断を尊重したい。栗原はこうも言った。「違うチームにいっても目標にしていきたい」。
投手陣最年長であり、自身もFA権を持つ高橋は新井の心中を察した。
「僕もそうだけど、FA権を持つとみんな悩む。新井も黒田もそうだと思う。相当悩んで、意を決して会見に臨んだから涙を流したんだろう」。高橋は今季5勝4敗。5つの勝ち星のうち4試合で新井は打点を挙げている。「彼はプロに入ってすごく成長した選手。助けられたこともいっぱいある。対戦するとしたらイヤな打者だけど、頑張ってほしい」。
広島工の後輩にあたる中東。東亜大2年時から毎年正月には新井とともに“走り始め”を行ってきた。先輩の決断をやはり静かに見守った。「高校の後輩として1年間しか一緒にプレーできなかった寂しさはある。野球に取り組む姿勢を見ているだけで勉強になった。今度はグラウンドで戦えるように自分も頑張りたい」。
守護神永川は「寂しいのはみんなそう思っている。でも他チームとなれば勝つために抑えないといけない」。表現の仕方はそれぞれ違ったが、新井の決断を批判する選手は1人もいなかった。4番として、選手会長としてチームを引っ張った新井の人間性が垣間見えた。【網 孝広】
[2007年11月9日11時11分 紙面から]
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