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前田健20歳の約束、黒田に開幕ローテ誓う
黒田に誓う20歳の約束-。広島の06年ドラフト1巡目、前田健太投手(19)は昨年、ウエスタンで5勝8敗、防御率3・99でシーズンを終えた。一度も1軍昇格はならなかったが、2年目へ向け確かな手ごたえをつかんだ。エース黒田が抜けるシーズン、前田健にかかる期待は大きい。目標はもちろん開幕ローテだ。黒田さん、見ていてください。
4月11日に20歳になる前田健。黒田の言葉を胸に刻んで、新しい1年が始まる。昨年11月29日、広島のバッテリー会のゴルフコンペが行われ、前田健も参加した。プレーを楽しんだ後は広島市内の飲食店で会食。その席で、黒田はメジャーに挑戦する旨を伝え、感謝の言葉を述べた。投手全員に向けてメッセージを送った。黒田は泣いた。周りの選手も感極まった。
前田健は自ら黒田にあいさつに行った。「ありがとうございました」。言いたいことも聞きたいこともたくさんあった。しかし、一言だけに留めた。「チームのために来年頑張ってくれ」。11年間カープを支えたエースは将来のエース候補にエールを送った。
文字にすればごく普通の会話でしかない。しかし、その言葉を忘れることはない。「黒田さんは投手としてすごいだけでなく、多くの人に慕われて、人間的にも素晴らしい方」。その黒田の期待を裏切るわけにはいかない。
昨年、前田健はファームで20試合に登板。1年間ローテを守った。「プロ入り前はできると思っていたんですが…」。1イニング6失点も経験した。「最初はいっぱいいっぱい。でも後半になると自信も出てきた」。高校時代はほとんど直球とカーブだけだったが、スライダー、チェンジアップと積極的に他の球種も磨いた。「最初は真っすぐしかストライクが入らない時もありました」と笑う。
昨シーズン当初は同級生の楽天・田中(19=駒大苫小牧)の活躍をみて「自分も」と焦る気持ちもあったが次第に「2軍でしっかり力をつけよう」という考え方に変わった。「1年で精神面も変わったし、力もついた。1軍でやる土台はできた」。背番号は「34」から「18」に替わる。偶然か、それとも必然か。ドジャースに移籍する黒田の背番号も「18」だ。
5年連続開幕投手を務めたエースはドジャーブルーに身を包む。全員でカバーしなければならない。「(穴を埋めるという)そういう気持ちは当然ある。ローテに入らないと」。黒田とひと回り以上も違う若き右腕の1軍デビューが楽しみだ。【網 孝広】
[2008年1月5日11時4分 紙面から]
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