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広島、人的補償に虎の「走り屋」赤松獲得

 広島で「赤」に染まれ! 広島は7日、阪神にFA(フリーエージェント)で移籍した新井貴浩内野手(30)の「人的補償」として、赤松真人外野手(25)を指名した。同日、両球団から同選手の移籍が発表された。俊足強肩を誇る赤松はレギュラー争いの資格も十分。新球場時代にも対応できる素材だ。取られた阪神も痛恨の極み。胸を張って新天地で暴れまくればいい。

 意中の恋人だった。リストが提出されてすぐ、広島フロントの目に1人の名前が飛び込んだ。それが赤松だ。攻走守3拍子そろった伸び盛り。高齢化が進む阪神のいわば「宝」。投手という選択肢もあったが、人選は一貫して25歳の有望株を軸に進められた。

 最終的な選択は編成にゆだねられたが、ブラウン監督の意向も色濃く反映された。当初から指揮官は赤松に目をつけていた。7日午後に球団事務所を訪れ、鈴木球団本部長から赤松の名前を聞くと、迷わずOKサイン。「私もこの選手がほしいと思っていた。いい武器を持っている。1軍でも2軍でも見たことがある。グッドチョイスだ」。

 人材豊富な阪神だけに、当初から人的補償を求める方針は決めていた。阪神から提出されたリストの中からすぐ10人弱に絞り込み、並行して将来性をとるか即戦力かの選択も慎重に進めた。5日の編成会議で最終候補を赤松に絞り、この日最終決定、阪神側に伝えた。阪神沼沢球団本部長は「痛いのひと言。走塁面でとられたくない選手だった。悔やんでもしかたないが…」と肩を落とした。

 広島の外野は激戦区だが、俊足強肩を誇る赤松には十分にチャンスがある。新外国人4人の活躍次第では、アレックスが1軍外国人枠(4人)から漏れる可能性がある。その場合に備え、右打ちの外野手の補強は重要テーマの1つだった。また手薄な代走、守備要員としても期待される。赤松は今季、チーム2位の8盗塁。代走など少ないチャンスでよく走った。

 ライバル阪神の欠点は走力、守備力。レギュラー奪取も期待されていた貴重なサブの引き抜きは大きなマイナス。もちろん広島にはプラス。阪神時代から仲のよかった喜田も在籍しており、環境面でも心配はない。落胆も遠慮もノーサンキュー。これから何度も古巣に「イタタタ…」と言わせてほしい。【柏原誠】

[2008年1月8日11時8分 紙面から]

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