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シーボル「気持ち負けない」ハングリー塊

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入団会見でポーズをとる左からルイス投手、シュルツ投手、シーボル内野手
入団会見でポーズをとる左からルイス投手、シュルツ投手、シーボル内野手

 広島の新外国人3選手の来日会見が28日、広島市民球場で行われた。赤いストライプと赤い帽子を身に着けたトリオは威圧感たっぷりだ。新井のあとの三塁手兼主砲として期待されるスコット・シーボル内野手(32)は米国の球史に残る? 苦労人。雑草魂で地位を築いてきただけに、言葉にも重みがあった。目標は3割30本塁打。希望のアーチを何本でも架けてくれ。

 シーボルと聞けば日本人なら江戸時代に日本に西洋医学を伝えた「シーボルト」を思い出す。もちろん何の関係もないが、その落ち着いた物腰と口調は「先生」と呼びたくなる風格だ。

 会見では浮ついたセリフがなかった。「チャンスをもらってとても光栄です。この2~3年、ずっと日本でプレーしたいと願っていた。米国と同じくらい日本も競争が激しいと聞いている」。セールスポイントを聞かれると「毎日、ベストな状態でプレーすること、チームが勝てるようにプレーすること」と答えた。

 シーボル先生は苦労人である。ウェスト・バージニア大から96年にプロ入りした。このとき、ヤンキースの指名は何と88巡目。全体だと1716人目の指名だった。大学時代は地区大会で優勝したりと実績はあったが、将来を嘱望されていたわけじゃない。シーボルの雑草人生が始まった。

 「自分はプロの始まりから何も与えられていなかった。競争心を持って、下からどんどんはい上がっていく。周囲にはすぐれた選手がたくさんいたが『負けないぞ』という気持ちでここまで来た。気持ちなら誰にも負けない」。どこかで聞いたような言葉。そう、まさに新井のようだ。

 誰にも負けない努力でメジャーリーガーに上り詰め、何かの縁で広島にやってきた。「打率3割、30本塁打を目指している。広島の街もいい感じで、家族も来るし野球に集中できそうだ」。新井同様、いやそれ以上に頼れるバットマンであるかもしれない。【柏原誠】

[2008年1月29日12時11分 紙面から]

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