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広島シーボル、フリー打撃で広角打法披露
プロ野球12球団が1日、各地でキャンプインした。10人の新戦力が加わった広島1軍は沖縄市で初日を迎えた。注目の新主砲候補、スコット・シーボル内野手(32)もフリー打撃を初披露。派手さはないが、コンパクトに広角に鋭く打ち分けるスタイルで「シーツ以上」の期待も受けた。新井の穴を埋めるために来日した助っ人三塁手。こりゃあ、期待できますよ。
中田翔のようにド派手にアーチをかけまくるのも魅力だが、シーボルの打撃練習には玄人好みの魅力がたっぷり詰まっていた。注目の来日初フリー打撃。打球は右へ、左へ、鋭く飛んだ。ゴロも多く、外野フライもあった。見ているファンはガッカリしたかもしれないが1つの1つの打球に深い意味があった。
ケージ内では何度も顔をしかめたが「初日にしては良かったよ。本塁打はまったく狙っていなかった。広角に打つことと、ボールを強く打つことを心掛けた。フィールドを広く使わないと、日本では通用しないと思っているからね」。納得の表情で振り返った。
屋外での打撃練習は3Aのシーズンが終わった昨年9月4日以来だという。5カ月ぶりで感覚が狂っていた。状態は「65~70%くらい」。それでも、米国では通常、初めてフリー打撃を行うのは3週間ほど先。「2月1日に打てたのは悪くないね」とうなずいた。
打撃ケージは多くのコーチ陣がとりまいていた。終了後、ブラウン監督に呼び止められた。手のつぶれたマメに気付かれ「そこまで頑張る必要はないぞ。自分のペースを守れ。急ぐ必要はない」と注意された。助っ人はいつもと違う環境、状況でも実のある練習にしようと努めていた。
この謙虚さがシーボルの魅力かもしれない。「日本の球界にはいい投手がたくさんいる。僕が彼らに合わせて努力しないといけない」。まじめな姿勢と左右に打ち分ける打撃スタイル、そして打撃フォームも、04年まで2年間広島に所属した前阪神のシーツにだぶるものがある。
小早川打撃コーチは第1印象を聞かれ「期待できる」と即答した。「シンプルにタイミングをとり、シンプルにスイングする。バットの軌道もいい。午前中のハードな練習で下半身が弱り、少々納得していなかったようだけどね。シーツタイプ? いや、シーツ以上に期待できるよ。パワーもあるから」。
敵陣の007も警戒した。中日善村スコアラーは「テークバックが小さくてコンパクトに振る。打率を残せそうで、ツボにきたら本塁打も打てるタイプなのかな」。広島にまた優良外国人が誕生する期待が高まってきた。【柏原誠】
[2008年2月2日11時22分 紙面から]
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