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永川スライダー使える!フォーム改造出口

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ブルペンで投球する永川(撮影・渦原淳)
ブルペンで投球する永川(撮影・渦原淳)

 広島の守護神・永川勝浩投手(27)に笑みが戻った。22日、ブルペンで82球を投げ、このキャンプ一番の出来と自らを評した。この日は昨年までほとんど使わなかったスライダーも初めて本格的に試投し、制球もキレも十分なレベルであることを実証した。ここまで制球力アップのためフォーム改造に取り組み、悩み抜いてきたが、やっとトンネルの出口が見えてきた。

 「あれ~」と首をひねりながらも笑っていた。倉のミットをたたく音はカン高く、後ろについた審判の手は何度も上がった。

 「今日は一番良かったです。いい感じでしたね。気分よく投げられました。球が走っていた? いやいや、隣が超軟投派の梅津クンだったので…」。言葉にも余裕が戻ってきた。

 「引きずらないタイプ」と言う男を悩ませたのはフォーム改造。制球難を解消すべく、上体をひねらない投法に挑戦している。納得のいくブルペンは数えるほどだったが、粘り強く取り組んできた成果が出てきた。小林投手コーチも投球終了後に「いい感じだったぞ」と笑いかけた。

 もう1つ大きな“進展”があった。スライダーを初めて本格的に投げた。いずれも狙い通りに外角へのコースぎりぎり。打席に立った植田バッテリーコーチは「使えると認識した。使えれば投球の幅は広がる。あとは自分がどうするか」と太鼓判を押した。

 不調時の永川はカウントが不利になると直球に頼り、痛打されるケースがある。フォークに加え、もう1つ信頼できる球があれば大崩れがなくなる。「カウントをとりにいくのと、ボールにするのとですね。今は完成度とか言う以前の問題です。どんなものか試しただけですから」。

 首脳陣は今年も「抑え・永川」で一致している。あとは本人がどれだけ期待に応えられるか。25日ごろの紅白戦にも登板予定。あとは階段を1つずつクリアしていくだけだ。【柏原誠】

[2008年2月23日11時32分 紙面から]

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