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広島ブラウン監督「前田智外し」示唆

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60ヤード走競走に参加した前田智徳。右はブラウン監督(撮影・渦原淳)
60ヤード走競走に参加した前田智徳。右はブラウン監督(撮影・渦原淳)

 広島マーティー・ブラウン監督(45)がいよいよ「革命」に本腰を入れる。日南キャンプを打ち上げた26日、レギュラー白紙を強調した上で、走力に欠ける前田智の先発落ちまで示唆。スピードにすぐれた選手を優先的に使う方針を明らかにした。外野で赤松、天谷、中東らが抜てきされる可能性も大。10年連続Bクラスの現状打破へ、3年目の指揮官が大きな決断を下す。

 最終日はあいにくの雨だったが、晴天続きの日南で大満足のうちにキャンプを終えた。指揮官はカープ再生への胎動を感じ、大きな「決断」のときを迎えていることを実感していた。総括会見で、すごみのある言葉を並べた。

 ブラウン監督「スピードを第1に考えている。スピードはチームが前進していくためにどうしても手にしなくてはいけないものだ。たとえば10年間、レギュラーで活躍した選手がいるとする。でもチームは結果を出せていない。なら何かを変えないといけない。本塁打を待つ戦法ではなく、こちらから攻撃を仕掛ける野球をしたい」。

 走力に欠ける前田智や嶋らにレギュラー特権のはく奪を突きつけた。昨年から描かれたシナリオだった。このオフ、トレードで横浜から木村、人的補償で阪神から赤松を獲得した。さらに日南キャンプでは天谷、中東ら若い俊足選手を積極的に起用した。彼らが首脳陣の期待に応えたことが、スピード野球へ舵(かじ)を切る決断を導いた。

 ブラウン監督「若い選手が台頭して競争が生まれ、今までと違った雰囲気で練習できた。彼らは自分たちの武器を使って、とにかく上を目指そうという雰囲気を感じた。たとえば横浜から来た木村と岸本はチームに本当に強いインパクトを与え、他の選手にとっていい刺激になってくれた。みんなには最後まで競争してもらう。開幕1軍の枠は厳しい選択になるだろう」。

 ベテラン勢の実績には敬意を払っている。現段階でも評価は高く、144試合出場させれば若手よりも結果は残すだろう。しかし、それではカープの未来はボヤけたままだ。個人成績が良くてもチームの成績には結びつかない。監督が言うように、この10年の成績が物語っている。

 ブラウン監督「カープも野球のスタイルが変わるということだ。ここ数年、ペナントを制するチームは投手力と守備力がしっかりしている。スピードのある選手を使えば守備範囲も広くなる。前田智は体さえ万全なら必要な戦力だが、守備範囲は広くない」。

 現段階で野手は栗原以外は「横一線」と言う。前田智や嶋、外国人勢でさえ、オープン戦で結果が求められる。むしろ走力を考えると不利ともいえる状況に追い込まれている。

 監督は「黒田と新井の穴は埋まりそうか」という質問に、強く言った。「そういう見方はもうしなくていい。彼らは自分の道を選んだ。我々は前に進むだけだから。私は個人(の利益)を捨てて、勝利にこだわる」。革命のときは来た。3・28開幕戦まで下克上の1カ月が始まる。【柏原誠】

[2008年2月27日11時51分 紙面から]

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