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篠田もう戻らん、「三篠寮」へ引っ越し
もう戻らんぞ! 広島の大学・社会人ドラフト1巡目、篠田純平投手(22=日大)が27日、大野寮から広島市内の三篠寮に引っ越しした。同期の松山、2年目の前田健とともに「1軍」として過ごすためだ。2軍降格ならすぐさま大野に逆戻り。快調にペースを挙げてきた左腕は三篠寮への「残留」を狙う。28日の練習で広島市民球場に初登場し「津田プレート」に開幕1軍の誓いを立てる。
いくつかの段ボール箱を2階の自室に運び上げていく篠田の表情は、緊張しているように見えた。
「落ちたらすぐに大野ですからね。大野には戻りたくない。本当にシビアな世界だけど、結果がすべてです。開幕まであと1カ月か…。頑張りますよ」。
割り当てられたのは「6号室」。若いころの新井(現阪神)も住み日々鍛錬を積んだ出世部屋だ。「素晴らしい先輩が出た、いい部屋だと思います」。必要以上のものは持ち込んでいない。好きなテレビも置いてきた。ただ、空気清浄機のついた除湿機を忘れずに運び込むなど、体調管理には気を使った。
広島では大野練習場に隣接する2軍、広島市民球場にほど近い三篠寮が1軍となっている。グラウンドでの結果次第でシーズン中でも頻繁に「引っ越し」が行われる。即戦力とうたわれ入団した左腕が戻りたくないのも当然だ。
26日にキャンプを打ち上げたチームはこの日休み。28日に再集合し、広島市民球場で練習を行う。篠田が本拠地を訪れるのは昨年12月に新人全員で写真撮影をして以来で、体を動かすのはもちろん初めて。
「津田さんのプレートがブルペンのところにあるんですよね。すごく緊張します。誰にも見られないように触りにいきますよ(笑い)」。炎のストッパーと呼ばれた故津田恒美さんの背番号14を受け継いだ報告と、開幕1軍への誓いを立てるつもりだ。
大竹、長谷川、青木高、高橋、ルイス、宮崎、前田健とローテーション枠がせばまりつつある。実績のない篠田はオープン戦での結果がすべて。開幕直前の横浜2連戦まで残ることが開幕1軍への最低条件だ。横浜はくしくも生まれ故郷。「横浜にはおばあちゃんも住んでいる。(日大の先輩)村田さんもいますからね」。“凱旋”が1つのモチベーションになっている。
1月は大学のテストが重なり、沖縄キャンプではへんとう腺のウミをとる手術で3日間入院。トレーナーによると「他の選手より10日くらいの遅れ」だったが、日南で精力的にブルペン入りし、フリー打撃にも2度登板。予定ではあと1回の打撃投手をはさんで、実戦に入っていく。
「ほかの投手がいい投球をしているのを見ると必死な姿が伝わってきてプレッシャーになる。早く投げたいです。マエケンも頑張っているけど、あいつには絶対負けないですよ」。冗談めかしたが、心身とも戦いの準備はできている。【柏原誠】
[2008年2月28日10時58分 紙面から]
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