今年よりいいシーズンになる自信がある:柏原誠
ブラウン監督が17日、帰国した。広島駅で記者団に囲まれた指揮官は1年の仕事を終えて安心したような表情。「来年は今年よりいいシーズンになる自信がある」の言葉を信じたい。
10年連続Bクラスのチームに明日はあるのか。その答えは過去の歴史にも隠されている。カープは75年に初優勝したが、前の年まで3年連続最下位。本紙で現在連載中の「伝説 赤ヘル旋風」(大阪発行版)の取材を進める中で、当時のドラマチックな変革の様子を知る機会に恵まれた。
「革命家」と呼ばれたルーツ監督がいかにして弱小チームを変えたのか。エピソードには事欠かない。当時を知る人たちの証言に共通しているのはルーツが「信念」を持ってチーム改革を進めていたことだった。「オレに監督を任せるのなら、これだけは譲れない」と我を通した。あまりの我の強さが早期退任につながったのだが…。
ブラウン監督には今以上に信念を見せてほしい。球団は中長期的な視点で、ブラウン改革に期待している。何を選手に植え付けたいのか、何をどう変えたいのか…。短期的に結果が出なくても、選手が納得して取り組める環境を作ってほしい。ファンや選手に対し、信念をはっきりと迷いなく発信することが大事だ。
ちなみにルーツが一番こだわったのは「勝利」だった。何のために勝たねばならないのか、勝つために何をするべきかを、何度も選手に伝えた。選手も納得して、その気になった。全員が同じ方向を向いて突っ走ることができた。ブラウン監督率いる今のカープに同じことができないとは思えない。
[2008年01月22日]- 網孝広(あみ・たかひろ)
- 1972年、大阪府堺市生まれの35歳。入社後広告局に7年、編集局整理部(レイアウト部門)に3年半在籍。06年11月広島総局に赴任。34歳で初めて「新聞記者」になったオールドルーキー。Jリーグ、高校野球、高校サッカーなどの担当を経て07年9月よりカープ担当に。08年の予想順位はエールを込めて3位。まだまだ独身。
- 柏原誠(かしはら・まこと)
- 1977年、長野市生まれの29歳。アマチュアスポーツ全般、Jリーグ、オリックス、阪神担当を経て06年1月からカープ担当。好きなブラウン語録は「ユニホームの後ろ(個人名)ではなく胸のマーク(チーム名)のために戦え」。07年の予想順位は希望込みで中広巨神横ヤ。ちなみに昨年の予想は中神巨広ヤ横と惜しかった。幼少時からG党で原辰徳、松井秀喜のファンだったが熱はすっかり冷めた。家族は妻と2歳の長男。