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総合技術、悔しがる選手に強くなると確信

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野球部の部室前に掲げられたボード。ナインの勝利への意気込みが書き込まれている
野球部の部室前に掲げられたボード。ナインの勝利への意気込みが書き込まれている

 夏の県大会で準優勝を飾り、旋風を巻き起こした創部3年目の総合技術。浮かれることなく前進を誓ったチームは、秋季広島県高校野球大会を制覇した。夏は準V、秋はV。もう旋風とは言わせない。着実に成長を遂げ、初の中国大会で上位進出を、そして初の甲子園出場切符を目指す。秋季中国地区高校野球大会は26日開幕。総合技術は下関商と対戦する。

 「野球部はあるのか?」。新設校・総合技術への異動が浮上した時、小田浩監督(43)の脳裏を真っ先にかすめた疑問だった。広島商野球部出身の若き監督の新たな船出は、想像以上に厳しかった。創部初年度、部員はもちろん1年生のみだった。「練習はジャージですか? 土日は休みですか?」。野球を教える段階ではなかった。すべての面で一から指導した。模範となる上級生はいない。最初の練習はグラウンドの草むしりだった。

 練習試合の相手すら見つからない。野球王国・広島で、無名校はそのまま弱小校を意味した。悩んだ末、前任の海田時代の教え子に声をかけた。恩師の呼びかけに賛同したOBが、急造チームで相手をしてくれた。そして弱小校は次第に強くなった。

 総合技術旋風を巻き起こした今夏、歓喜の輪に入れない小田監督がいた。「『おめでとう』と言われるのはうれしいです…。ただ本音を言えば、眠れないほど悔しかった」。手にした銀メダルは、一度も首を通さないまま学校に寄贈した。

 だが、準優勝以上にうれしい発見があった。選手たちが浮かれることなく、悔しがっていたのだ。「このチームにはまだ伸びしろがあると確信した」と小田監督が振り返る。確信は秋の県大会優勝という結果で表れた。

 エース内大和(2年)の完全復活、勝負強い東誠士郎捕手(2年)、そしてセンス抜群の主将・水野智貴(2年)。旋風におごることなく邁進した総合技術ナイン。初の甲子園出場も、決して夢物語ではない。【佐藤貴洋】

[2007年10月26日11時18分 紙面から]

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