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佐藤寿人、勇人と史上初の双子代表入り

 日本代表FW佐藤寿人(広島)MF勇人(ともに24=千葉)が、あうんの呼吸で「ツインズ・ゴール」を決める。アジア杯予選イエメン戦(16日、新潟)の代表メンバーが13日に発表され、日本サッカー史上初めて双子が代表に選出された。プロ入り後、同じチームで公式戦でプレーしたのは6年前の2戦で合計20分間だけ。それでもユース時代に好連係からゴールを挙げた経験を自信に、国際舞台でも勇人-寿人のホットラインを見せる。

 性格も、生き方も大きく異なる。だがそこは双子同士。心に通じ合うものがある。日本初となる双子代表選手の意気込みは相交わっている。オシム流を継承し、学ぶ覚悟だ。

 勇人「(オシム千葉で)3年半やっているので初招集と言わずにリードしたい。学ぶものもあるし、周りに伝えることもしないと」。

 寿人「代表では僕が先輩。でもオシムサッカーは彼が3年先輩。教わります」。

 ピッチ上でも共鳴し合う。プロとしての同時出場は、寿人も市原(現千葉)に所属していた00年4月のナビスコ杯大分戦で、2戦計20分間だけ。ともに得点に絡むことなく寿人の移籍で「コンビ解消」となったが感覚は合う。99年のクラブユース選手権横浜戦。勇人の早いリスタートから寿人が最終ライン裏へ抜けて得点を決めた。寿人は「勇人のリスタートに僕だけが反応した」と覚えている。

 この日の練習でも同組になる場面があり、波長のあった動きを披露。勇人は「目を見なくてもどこにパスが欲しいか分かる。勘というよりずっと一緒にやってきたから」と自信を見せた。日本は前回のW杯予選でシンガポール、オマーンなど格下に大苦戦。引かれて人数をかけて守られ、攻撃が手詰まりとなった。格下のイエメンも守備を固める可能性が高く、2人の呼吸が打開の鍵を握る。

 両親は、兄勇人は「繊細で細やか」弟寿人は「我が道を行く」と性格を分析する。MF、FWというポジションにその人間性が表れている。それでも共通の思いを抱いて戦ってきた。「また一緒にプレーしたい」。同じ青いユニホームで戦える喜びを、ピッチ上で表現する。【広重竜太郎】

[2006年8月14日11時3分 紙面から]


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