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古巣復帰久保が追撃PK/ゼロックス杯
<ゼロックス杯:広島2-2(PK4-3)鹿島>◇1日◇国立
ミラクル広島がJ2勢初出場で初優勝を飾った。昨季2冠の王者鹿島に、途中出場したFW久保竜彦(31)が、2点を追う後半残り10分にPKで追撃弾を決めると、FW佐藤寿人(25)が同点ヘッドで続き、PK戦で4-3と勝利した。元日本代表の“ドラゴン久保”は、古巣への恩返しを理由に今季6年ぶりに復帰し、最初の公式戦でドラマを演出。警告11度、退場者3人が出る大荒れの試合だったが、初タイトルを手にした広島がJ1復帰へ最高のスタートを切った。
最高の恩返し弾を決めた。昨季横浜FCから戦力外通告を受け、6年ぶり古巣復帰を果たしたFW久保が、広島に初タイトルをもたらす1発を決めた。2点を追う後半12分、久保がピッチに入ると流れが一変。元日本代表“ドラゴン”の存在が、鉄壁を誇る鹿島守備陣の混乱を招いた。
全盛期を思わせるプレーを連発。同35分、自身が得たPKを決めた。1度は左足でネットを揺らすも、味方選手が先にペナルティーエリア内に入ったためやり直しになった。重圧が倍増する2度目だが豪快に決めた。昨年3月3日の第1節浦和戦以来となる公式戦約1年ぶりのゴールに、久保は「よかったです」と笑った。直後の同40分には、相手DFを引き付け、佐藤の同点ヘッドをおぜん立て。「タツ(久保)さんが入り相手DFが下がって、中盤が自由になった」と佐藤は効果を説明した。
古巣への愛情と恩返しの気持ちが結果につながった。復帰会見では「6年前はワガママを(言って横浜に移籍した)。今回はクビを拾ってもらった」。広島の最多得点(67)記録保持者が流れを呼び込み、そのままPK戦を制した。
94年第1ステージ優勝の強豪クラブだが、タイトル自体は今回が初めて。ドラゴンは「恩返し弾? 1年通してやれれば」。イバラの道が待つJ2開幕を前に、頼れる男が完全復活した。【佐藤貴洋】
[2008年3月2日11時54分 紙面から]
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